うららは断った。
梢が心配しているから、早く帰らなければいけない。
それに、まだ18の未成年。
一緒にお酒を飲んではいけないのだ。
うららは確かに断ったのだが、足立という客は腕を掴み、強引に隣の椅子に座らせた。
「ありさちゃん!
この子にジュース出してあげて!」
上機嫌にそう言って、勝手に注文してしまう。
うららの前に、すぐにオレンジジュースが出された。
いらないと言えない雰囲気に、うららは仕方なく口をつけた。
客がペラペラと自分を語るのに相槌を打ちながら、
うららは早くジュースを飲んでしまおうと思っていた。
早く飲んで早く帰りたい。
だが、一気には飲めなかった。
このオレンジジュースは、うららが普段飲むものと味が違う。
苦みがあり、飲み難い。
食道や胃がなぜか熱くて、中々喉を通らない。


