おにぎり屋本舗 うらら

 


うららは喜べなかった。

酔いがさめたら、後悔するだろうと思ったからだ。



困っているうららに、店員のありさが言う。



「もらっちゃいなよ。
大丈夫、足立さんお金持ちだから。

ね〜足立さ〜ん、私もチップ欲しい〜」



足立と呼ばれた客は、ありさに甘えられ、嬉しそうだった。



財布を開けると、残金は6千円ほど。

その中から3千円を彼女にあげていた。



それを見て、うららは貰った7千円をエプロンにしまった。


無理に返したら、このお金も女の子にあげてしまいそう。


今度酔っていない状態でおにぎり屋に来た時、返してあげようと思っていた。




仕事が終わったので、うららは帰ろうとする。

それを客が引き止める。

一緒に飲もうと言うのだ。