おにぎり屋本舗 うらら

 


うららは、すすきのメインストリートを歩いていた。



色とりどりのネオンに看板。

昼間のように明るく、昼間より断然人が多かった。



大学生風の男女がクーポン券を手に、店を探している。


酔っ払いサラリーマンの団体が、大声で笑いながら、二軒目の居酒屋に入って行った。



おにぎりの配達先、ガールズバー“club JJ”は、二瓶ビルの五階にあった。


うららはその店に行くのは初めてだが、二瓶ビルは良く知っている。


同じビルの別の店に、何度か配達したことがあったからだ。



迷うことなく目的地に辿りつき、小さなエレベーターで5階に上がった。



細い廊下の角を一つ曲がると、

光が漏れるガラス扉が見え、陽気な音楽が聴こえてきた。


そこがガールズバー“club JJ”だ。



うららはそっと扉を開け、中に入る。


お洒落なカウンターが店の奥へと長く伸び、

15名程の客で、賑わっていた。



カウンター越しに客と話し、酒を出しているのは、

超ミニのスカートと、ヘソが見える短い丈のトップスを着た若い女性達。



彼女達の中の一人が、うららに気付き、近付いてきた。


胸に『ありさ』のネームプレートをつけた、20代前半の綺麗な女性だった。