寝室から出て、次の部屋へ。
広さ八畳の部屋に、デスクトップのパソコンが、3台並んで起動中だった。
画面には、数字やグラフが動いている。
五十嵐がFXの儲けで生活しているのは、本当らしい。
素人が遊びでやる程度じゃない。
本格的に、仕事のように投資しているのが、3台のパソコンから分かった。
デスクに歩み寄る小泉。
デスクの下のある物に気付き、手に取った。
それはトランシーバーのような形状の、長方形の機械。
「これは?」
小泉は後ろの五十嵐に聞いた。
彼の目は泳いでいた。
「それは…あれです…トランシーバーです。
仲間内の趣味で…無線電波がどこまで届くのかと…
その…そういう遊びの道具です。
無線オタクの同好会に入っていますので…」


