おにぎり屋本舗 うらら

 


五十嵐は散らかっている衣類を押しやり、ソファーに腰を下ろす。

無精髭をさすりながら言った。



「刑事さん、ありさが何をしたのか知りませんが、僕は無関係です。

彼女とは半年会っていません。会いたいとも思いません。

あいつは男を作って、出て行った…

最低の女なんです」



小泉は同情しない。

男の言葉を「そうですか」と一言で片付け、

他の部屋も見せてもらいたいと言った。



五十嵐は嫌な顔をする。



「他の部屋?家宅捜索するつもりですか?」



「捜索はしません。

水島ありささんが、この家にいないことを確認するだけです。

不快に思わせてすみませんが、何でも疑うのが刑事の仕事ですので」