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10日後。
すすきの飲食店連続放火事件を調べている小泉は、ようやく怪しい人物に辿りついた。
部下の横山と、ほぼ二人で捜査する日々。
他事件も抱えながら真相に近付くことができたのは、
小泉の勘の良さと、無駄のないスマートな捜査手腕によるものだ。
火をつけられた6軒のテナントオーナーに、小泉は詳しい店の事情を聞いて回った。
どの店のオーナーも、小泉達を好意的に思わなかった。
「その話しは前にもしましたよ。
確か…捜査一課の及川という刑事さんに、しつこく聞かれましたよ。
また話すんですか?犯人は逮捕されたんでしょ?
こっちは忙しいのに…」
そんな風に迷惑がられて集めた情報の中に、小泉の目を引くものがあった。
ラーメン屋、バー、居酒屋…
放火された6店全ての飲食店で、同じ従業員が働いていたのだ。


