交番からおにぎり屋に戻ったうららは、梢に桜の風呂敷包みを渡される。
中には8個のおにぎりが入っている。
握り立てで、温かかった。
うららは再び傘を差して、外へ。
配達先は一週間前と同じ、ボーリング店だ。
梢のおにぎりはボーリング客に気に入られ、その客がおにぎり屋に直接来るようになっている。
宣伝にもなり、ボーリング店からの注文はありがたかった。
10分歩くと、ボーリング店についた。
中に入ると軽快な音楽が流れ、レーンの大半が使用中だ。
ピンが倒れる音が響き、ストライクに喜び、賑やかに繁盛していた。
楽しそうな客達を横目で見ながら、うららはフロントへ行く。
フロントには見慣れた店主の姿が。
髭を生やした痩せ型の中年男が、うららを見てニッコリ笑ってくれた。


