田舎と言えども人口数千人の町。
やみくもに探し回るには、広すぎた。
無関係の人々が平和に眠る深夜に、騒ぎ立てるわけにもいかない。
ピンポイントで怪しい建物を見つけ出す。
それは不可能に近いことだが、芹沢ならできると小泉は信じていた。
一時間が経過していた。
空からは、相変わらず雪がチラチラ降っている。
雲に隠され、月も見えない闇夜だった。
小泉と知本が、じっと車で待機している中、
本部では芹沢が一人、奮闘していた。
彼はチョコバーを食わえ、パソコン2台を同時に操る。
調べる対象は町全部。
土地建物の登記、所有者、使用目的、契約内容等々…
破壊の光に繋がりそうな、怪しい建物を割り出して行く。
調べ始めて一時間半、
芹沢は5本目のチョコバーを咀嚼しながら言った。
「見ーつけたっ!」


