「くそっ、やられた」
小泉は悔しそうに顔をしかめた。
どうやら杉村は、うららの首に見慣れぬネックレスを見つけ、怪しんだようだ。
それがGPSであると、気付いたかは分からない。
付けられていたことも、ばれていたかは分からない。
ただ、ネックレスを怪しまれのは確かだ。
危険因子は見つけ次第に排除する。
杉村の刑事的習慣で、桜のネックレスは擦れ違ったトラックの荷台に投げられたのだ。
トラック運転手を行かせて、二人は警察車両に戻った。
本部に連絡を入れ、状況を説明する。
そして小泉は、小山内本部長にこう進言した。
「GPSが外される直前、この町をうろついていたのは確かです。
この町が無関係とは思えません。
SMRの芹沢を使って下さい。
教団が隠れそうな建物を、芹沢なら見つけ出せる」


