追跡を始めて40分が経つ。
車は国道を外れて、片道二車線の一般道を走っていた。
知本が2台を抜かして前に出た時、小泉が前方を睨んで言った。
「これ以上前に出るな。
恐らく二つ前のカローラが対象車両だ。
杉村警部の物ではないな…レンタカーなのか…
ナンバー見えるか?」
知本は一度車線変更し、カローラのナンバーを確認してから元の車線に戻った。
小泉は捜査本部にナンバーと車種を伝える。
レンタカー会社を探して裏を取るよう指示した。
車は札幌市を出た。
付かず離れずで、追跡すること約2時間。
時刻は夜11時半を回っていた。
車通りは極端に少なくなる。
間に挟める車もいなくなり、100メートル以上の距離を開け慎重に追跡していた。
雪に濡れ滑る道を、
白のカローラは右折の合図も出さず、急に横道に入る。
後を追いたい気持ちを抑え、
小泉は「通り過ぎろ」と指示を出す。
知本は右折せずに通り過ぎ、しばらく走行した後、Uターンして戻ってきた。


