おにぎり屋本舗 うらら

 


芹沢は会議室のスクリーンに、地図とGPS端末の現在地を映した。



彼の言う通り、桜庭うららは車と思われるスピードで、

国道を東に移動中だった。



会議室がざわついた。


もう早、信者達がアバタリを見つけ出したのかと話していた。



小泉だけは、それは違うと思っていた。

いくらなんでも、早過ぎる。


信者が、おにぎり屋の目と鼻の先に、潜伏していたと言うなら別だが……



確認の為、おにぎり屋にSMRの部下を二人向かわせ、

小泉は杉村の交番に電話を掛けた。

確かめたいことがあるからだ。



出たのは若い警察官。


小泉の問いに、彼はこう答えた。



「杉村巡査部長ですか?
居ないです。

今日は夜勤のシフトでしたが、急に代われと言われまして、自分が入っています。

何でも、親戚で不幸があったそうですよ」




小泉の背には冷汗が流れていた。


桜庭うららは、杉村に連れ去られたと理解したからだ。