小泉は戸惑っていた。
これまでSMRは、一課に敵視されてきた。
余計なことをするなと、何度怒鳴られたことか。
そんな一課の長が言った“協力”の言葉を、にわかに信じられずにいた。
小山内の後ろに立っているのは、及川だ。
小泉に何度も煮え湯を飲まされ、SMRを憎んでいる及川が、小山内の横に出て言った。
「SMRは嫌いですが、今は一大事です。
私怨など、どうでもいい。
もう二度とテロ事件を起こさせてはならない。
破壊の光の再起を防ぐ為に、共闘しましょう」
その言葉に、小泉は少しだけ笑っていた。
まさか捜査一課から、そんな言葉が聞けると思わず、驚くと同時に嬉しくも思った。
小泉の胸に感謝が込み上げる。
小山内に向け敬礼すると、その場の全員に指示を出した。
「大会議室に移動。
所轄にも連絡し、召集をかける。
これより、合同捜査本部を設置する」


