おにぎり屋本舗 うらら

 


小泉は芹沢の為に、スティックシュガー5本を溶かした、甘ったるい珈琲を入れてやる。


それから仕事内容を告げた。



「見たい捜査資料がある。
10年前の爆弾テロに関する物だ」



珈琲を啜りながら、芹沢が不思議そうにする。



「あの事件なら、閲覧可能でしょ?」



「いや… 今閲覧できる物は、何かおかしい。

文章が削られ、繋ぎ合わされたような不自然な点が多い。

恐らく、原本は隠されている」




芹沢は「ふーん」と呑気な相槌を打つ。


チョコレート菓子を口に詰め込み、激甘珈琲を一気に飲み干し立ち上がった。


座ったのは、小泉がさっきまで格闘していたデスクトップのパソコン前。



芹沢の顔つきが変わった。


今までのふざけた雰囲気から一変、

獲物を追う獣のような目つきになる。