小泉の頭の中は、真実に近付きつつあった。
携帯画面に、白いワンピースの少女を表示させる。
幼い頃のうららは、長い髪の全てを頭頂部で巻き上げた、変わった髪型をしている。
シバと同じ髪型。
小泉の目には、少女の後ろに、青黒い肌の破壊神シバが見えていた。
◇◇
深夜0時半、
雨はまだ降り続いていた。
窓ガラスを打ちつけ、稲光が見えた。
皆が帰ったSMR対策室には、小泉が一人残っていた。
睨むように見ているのは、デスクトップのパソコン画面。
素早いタッチでキーボードを叩きながら、表情が険しくなって行く。
「くそっ…ダメだ…」
小泉の口から、そんな言葉がこぼれていた。
机に拳をぶつけると、対策室の受話器を取り、内線でどこかに電話をかけていた。


