おにぎり屋本舗 うらら

 


 ◇◇


その夜8時過ぎ、小泉の携帯電話に、杉村が連絡してきた。


小泉はSMR対策室にいた。

小泉の他にも、5人がまだ仕事中だ。



杉村から掛けてくるのは珍しいので、少し驚く。



もしやまた、桜庭うららが危険な目にあっているのかと、

そんな嫌な予想をしたが、内容は違った。



「小泉、飯に付き合え。
久しぶりに一杯やろうじゃないか」



「珍しいことを言いますね。

いいですよ、俺も杉村警部に会いたいと思っていました。

話しがあるので」



「奇遇だな。
こっちも話しがある」




探り合うような無言の間が数秒続く。


先に沈黙を破ったのは、杉村。

電話の向こうで、笑い出した。



笑いながら、場所を指示する。


SMRにいた時に、よく部下達を連れて行ったラーメン屋だ。