おにぎり屋本舗 うらら

 


うららは言われた通り、
お茶を入れた。



梢は電話の相手と親しげに話している。


どうやら知り合いからの電話で、配達依頼ではなさそうだ。


椅子に腰掛け、長電話の体勢に入っている。



小泉の前に湯飲みを置き、うららは元の椅子に座った。



小泉が梢を横目で見る。


電話に夢中の梢、

それを確認してから、うららに話し掛けた。



「桜庭うらら」


「はい!」


「これは、お前か?」




小泉はうららから視線を外さずに携帯電話を取り出し、

ディスプレイに画像を表示させ、彼女に見せた。



白いワンピースを着た少女の写真。


うららはじっと見て、首を傾げた。