店内に小泉がいるのを見て、驚いてから喜んだ。
「わぁ!小泉さんだ!
おにぎり食べに来てくれたんですか?ヤッター!!」
小泉が以前「サンドイッチ派だ」と言ったことを、うららは覚えていた。
杉村が勧めたおにぎりを、「いらない」と断ったことも。
記憶力に自信のないうららだが、おにぎりに関することは別だった。
一口食べれば虜になるのに…
梢のおにぎりに興味のない小泉を、残念に思っていたのだ。
うららの言葉で、梢はその男が小泉だと知る。
顔は知らないが、名前は良く知っている。
うららを火事から救ってくれたのは小泉だと、杉村に聞かされていたからだ。
注文は「何でもいい」と言う小泉に、
梢はおにぎり3個と、浅漬け、なめこの味噌味を出した。
「あんたが小泉警部かい。
この前はうららか世話になったねぇ。
これからも宜しく頼むよ。
最近のこの子は、なぜか事件に巻き込まれてばかりだからね」


