おにぎり屋本舗 うらら

 


うららの呼気のアルコール臭に気づき、小泉が眉間にシワを寄せた。



「お前、確か18だよな?
酒飲んだのか?」



そう聞かれ、うららはやっと小泉の存在に気付いた。



「はれ?小泉さんら。

お酒?飲んでらいれすよ〜
オレンジジュースれすよ〜

そうら、配達したから帰らなくちゃ…

はれ?起きれらい…眠い…」




うららはまだ酔っていた。

この状況を理解できずにいた。

気分の悪さと強烈な眠気で、再び目を閉じてしまった。



一方小泉は、うららの短い説明だけで、全てを理解していた。



おにぎりの配達先ガールズバーで、ジュースと言われて酒を飲まされたのだろう。


酒にかなり弱い体質みたいだ。


ぶっ倒れて、ここに運ばれたという訳か…


そう推測していた。



全てを理解すると同時に、怒りも沸いてきた。



杉村がうららを捜してガールズバーに行った時、

店長は「すぐに帰った」と言ったのだ。


嘘をついた理由は、未成年に酒を出したのがバレると、店が処罰されるから。