【完】俺様彼氏の言いなりに


「は...?今更遅いっつーの」

悠くんが豹変して、後ろを向く。

「えっ...仁...」

「お前ふざけんなよ!
何やってんだよ!!」

こっちに来て、殴られる!

っと思った瞬間、

「お前は俺だけ見てればいいんだよ...」

悲しそうな声で、抱きしめられた。

「じ...ん...?」

「お前は悪くねーもんな。
そんな怯えんなよ...
俺が怒ってるのは、こいつだ」

私をそっと離すと、悠くんを指差す。

「里奈へのおしおきは後でな」

ちょっとニヤッとしてからすぐ真顔に戻ると、

「てめぇ...何、人の女に
手出してんだよ!」

ものすごい形相で怒鳴りつける。