【完】俺様彼氏の言いなりに


「ハハ、やっと里奈ちゃんもあいつなんかやめようって思えた?」

「違うの。
仁があんななら、一緒にいても意味ないもん。
私が悲しいだけだもん...」

ヤバい、また目が潤んできちゃった。

涙がこぼれそう...

「里奈ちゃん...
俺、ずっと思ってたこと言っていいかな?」

そう言うと、私を抱きしめた。

「悠くん!?」

「俺さぁ。
俺なら里奈にそんな顔させない。
俺のところにおいでよ...」

「悠くん...?
離して...どういうことなの?」

「俺ずっと里奈のこと好きだったの。
だから、俺にしとけよ...
絶対幸せにする...」

時が止まったかと思ったんだけど、

「っざけんなよっ!」

さっきから気になってた後ろから声がした。