「だって里奈ちゃん、泣いてんじゃん」 「それはそうだけど... でも、仁のことやっぱり好きで... なんで急に冷たくなったのかわかんないよ」 「仁なんて、しょせんそんな奴だったんだよ。 考えてもみてよ。 あんなにモテる奴、他に彼女いるかもよ?」 「それは...!」 突然、カランカランと音がする。 「あれ?」 後ろを振り返るけど、誰もいない。 「何か音しなかった?」 「あー、気のせいでしょ。 ゴミが飛んで来たんじゃない」 ちょっとあやしい悠くんは気にしないことにした。