「ワンワン〜♡」
駆け寄って触ろうとする珠梨。
「珠梨!
ちゃんと飼い主さんに聞かないとダメだろう?」
叫んだ俺に気づいて、慌てて手を引っ込める。
俺も急いで駆け寄る。
「...妹がすいません。
わんちゃん、なでなでしたいって言ってるんですけど...
大丈夫ですか?」
珠梨がいる前ではどうしてもこういう子供向けの言葉遣いになる。
でも俺は、そんなの気にならないくらい次の瞬間思考能力が停止した。
「...恵舞(えま)か?」
振り向いたその人は、俺の幼馴染だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…