「...本気で言ってんのか?
悠の方が優しくて頭良くて...」
「ううん、私は仁がいいんだよ。
仁じゃなきゃダメなの。
仁ね、私が泣いてた日から変わったよ。
いい方に変わったの。
優しくなった。素直になった。
...自分のことだけじゃなくなった」
とっても優しい笑顔でいう里奈は、天使だった。
俺も、こいつじゃなきゃダメだと思った。
「...ありがとな。
俺も里奈じゃなきゃダメだわ。
...今日、一番言いたかったのはそれ。
...悠にも、里奈のことたくされたしな」
「大丈夫。
悠くん、すぐ好きな人できるよ。
悠くんみたいな優しい人、きっといい人に会えるから。
きっと、悠くんには私じゃダメなんだ」


