「仁、どうした?
今魚見てんじゃん?」

「いいから!ほら!
飲み物買ってくるぞ!
里奈はあそこに座って待ってろ!」

「あ、うん...
待って!お金...」

「んなもんいーんだよ!」

いつまでもそういうところはキッチリしている里奈。

まぁ、だからこそモテるんだろうな。

嫌がる悠を無理やり連れ出す。

細い脇道のようなところを通り、抜けると休憩所になっていた。

ちょうど自販機があった。

「お前さぁ」

自販機にお金を入れてコーラのボタンを押しながら言う。

「まだ里奈のこと好きなんだろ?」