「アハハ、見て!
このお魚さん、ひっくり返ってる!
こっちは綺麗な色だよー♪」

里奈はとっても楽しそうで...

俺は...

「ほんとだ。
里奈ちゃん、これきれいだね」

と、悠が優しいイケメンを演じるのを黙って見ている。

こいつらの方がお似合いじゃねぇか...

男らしくもなく、そんなことを思う。

「おい、悠。
ちょっといいか」

ずっと心に引っかかってることを聞きたかった。

今じゃないとダメな気がする。