「仁...?」
「俺さぁ」
頭はそのままで話し始める仁。
「俺の方が困ってんだよ。
里奈のことが好きすぎて」
言葉が出ない。
仁が...そんなこと思ってたなんて...
「さっき行ったファミレスでもさぁ。
里奈かわいすぎんだよ。
周りの男みんな見てんじゃん...」
「そんなの...気のせいだよ...」
「気のせいじゃねぇよ。
なんか、俺だけ里奈のこと好きすぎるみたいでかっこわりーじゃん。
まさか、里奈もそう思ってくれてるだなんて考えもしなかった...」
「仁...
私、仁のこと好きだから。
仁が思ってるよりずっとずっと!」
「俺の方がそうに決まってんだろ。
つか、里奈。
...愛してる...」
緑に囲まれた中、
小鳥達も祝福するように。
誓いのキスを。


