「あ...の...」

「ん?」

さっきからどうしても右手に意識がいってしまう。

車に乗ったのはいいものの...

運転する優疾さんがかっこよすぎるだなんて気取られていたら...

「なんで手繋いでるんです?」

このありさまだ。

「嫌なの?」

「あ...全然...」

クスって笑う優疾さん。

「俺ら付き合ってんでしょ?」

「う...ん...」

「じゃぁ敬語禁止ね!
あと俺のこと優疾って呼んでもらおうかなー」

「...あ、え!?」

「あ、できないならお仕置きとか?」

「で、できます...」

「あ、お仕置き。」