「まったく…。美羽もそんなに永瀬くんのことが好きなら、見てるだけじゃなくて行動に移せばいいのに。

…ほら、永瀬くんに挨拶ぐらいしてきたら?」


「えぇっ!むっ…無理だよそんなの…」


莉嘉に言われて、私はブンブンと思い切り右手を振って全力で否定する。


「せっかく永瀬くんと同じクラスなのに、このままじゃ何も進展しないまま、あっという間に1年が過ぎちゃうよ?

…美羽は、それでいいの?」


莉嘉に聞かれて、私は少し考えてみる。