そして、放課後。 オレンジ色に染まる誰もいない教室で、私と永瀬くんは、お互いの席を向かい合わせにして座っていた。 日直の最後の仕事である、日誌を書くためだ。 「今日って戸川くんの他に、欠席者っていたっけ?」 「いや…いなかったはずだよ」 永瀬くんに確認しながら、私は日誌を書いていく。