ぞわあああああっ。
全身に鳥肌が立つ。
伊東さん……ちょっと、変じゃない?
「あの人、衆道(男色)の人か?」
「かもな……」
原田先生と永倉先生がひそひそ言っている。
あぁ、男が好きな人か……。
武士の世界では昔からあるって言うよね。
「沖田くん、なんで隠れるんですか?
さあ、拙者を離れに案内してください」
「や、俺は……ええと、他の隊務が……」
伊東さんが寄ろうとすると、沖田はますます副長を盾にして隠れようとする。
その顔は、見たことがないくらい引きつっていた。
「……あー、えっと、斉藤!斉藤はいるか?」
同じように顔を青くしていた副長が斉藤先生を呼ぶ。
「なんでしょうか」
「伊東さんたちを離れに案内しろ!」
「御意」
冷静な斉藤先生は、涼しい顔でその命令を受けた。
「さて、参りましょうか伊東先生」
「キミは斉藤君というのかい?
涼しげな眼差しが素敵だね」
「……どうも」



