幕末オオカミ 第二部 京都血風編



ぞわあああああっ。


全身に鳥肌が立つ。


伊東さん……ちょっと、変じゃない?


「あの人、衆道(男色)の人か?」


「かもな……」


原田先生と永倉先生がひそひそ言っている。


あぁ、男が好きな人か……。


武士の世界では昔からあるって言うよね。


「沖田くん、なんで隠れるんですか?

さあ、拙者を離れに案内してください」


「や、俺は……ええと、他の隊務が……」


伊東さんが寄ろうとすると、沖田はますます副長を盾にして隠れようとする。


その顔は、見たことがないくらい引きつっていた。


「……あー、えっと、斉藤!斉藤はいるか?」


同じように顔を青くしていた副長が斉藤先生を呼ぶ。


「なんでしょうか」


「伊東さんたちを離れに案内しろ!」


「御意」


冷静な斉藤先生は、涼しい顔でその命令を受けた。


「さて、参りましょうか伊東先生」


「キミは斉藤君というのかい?
涼しげな眼差しが素敵だね」


「……どうも」