「なんであたしが留守番組なの?

戦闘はムリでも、伝令役くらいできるのに~!」


バタバタと手足をふりまわすと、総司に止められた。


「しょうがねえだろ、局長がまだムリすんなって言ってんだから」


「それはそうだけど……」


二人きりの副長助勤室で、頬を思い切りふくらませる。


やっと、総司と本当の恋仲になれたと思ったら、すぐに離れ離れだなんて。


それに、手柄を立てたいわけじゃないけど、新撰組の一員として、同志とともに戦いたい気持ちも大いにあるのに。


「……すまねえな。俺のせいで」


総司はあたしの手をにぎり、静かに謝る。


「そんな、別に責めてるわけじゃないよ。

そりゃあ、この傷はあんたに噛みつかれてできたのだし、ふさがりかけていたものが開いたのは、あんたが遠慮なく動いたからだけど」


「……思い切り、責めてるじゃねえか」


「あ、ごめん。つい本音が」


少しへこんでいたような総司の顔をのぞきこむ。


目と目があうと、同時にふきだした。