「今度こそ、とどめを刺してやるぜ!」
最初に動いたのは、永倉先生だ。
ぎらりと光った彼の刀に、橙色の炎が宿る。
まるで、その刃が今まで吸った人の脂を燃やしているように。
「でぇやぁぁぁあっ!」
永倉先生は、両手で持ったそれを大きく横に振りかぶり、敵の腹に向かって振り払う。
大きな音を立て、真正面からぶつかる、鱗と刃。
普通の人間では歯が立たなかったもののけの鱗に、永倉先生はヒビを入れた。
ぽろぽろと、砕かれた鱗が地に落ちる。
「なっ……なんで……」
敵は驚いたように目を見開き、動きを止める。
すると永倉先生は猫のような口でニッと笑い、止まっていた刀を横に凪いだ。
「燃えろ!」
──ガリガリガリ!
刀と鱗の摩擦が起きる。
そこに、もともとあった炎が引火し、傷口から大きな火が夜空に向かって噴いた。
「ぎゃあああ……」
のたうち回る敵の上半身の着物が、炎で黒く焦げていく。
「残るはお前だけだぜ」
最後の敵に槍を向け、原田先生が言う。



