「げっ!」
なんと、血を流して倒れていた二人の御陵衛士の手に鱗が生え、蛇のように永倉先生と原田先生の足をとらえていたんだ。
「死んだと思ってたのに……。お前たちも、もののけと同化してんのか?」
原田先生が伸びた腕に槍を突き下ろそうとすると、その手は原田先生の足から離れ、槍に巻き付いた。
血にまみれた二人の上半身が起き上がり、裂けた口でにやりと笑う。
ひいいいいいい!!あいつらも、とりつかれてる!
「総司いいい、またヘビのもののけだよぉぉぉぉ!」
全速力で総司たちの方へ戻って事情を説明すると、また油小路の方から、戦いの物音が聞こえてきた。
他の隊士たちが逃亡者の探索に行ってしまったため、あちらには永倉先生と原田先生しかいない。
「まずいな」
さっきの伊東の恐ろしい姿を思い出したのか、総司は眉を寄せる。
「俺が行こう。お前たちは、藤堂を」
斉藤先生が言い、平助くんから離れようとするけれど……。



