幕末オオカミ 第二部 京都血風編



「げっ!」


なんと、血を流して倒れていた二人の御陵衛士の手に鱗が生え、蛇のように永倉先生と原田先生の足をとらえていたんだ。


「死んだと思ってたのに……。お前たちも、もののけと同化してんのか?」


原田先生が伸びた腕に槍を突き下ろそうとすると、その手は原田先生の足から離れ、槍に巻き付いた。


血にまみれた二人の上半身が起き上がり、裂けた口でにやりと笑う。


ひいいいいいい!!あいつらも、とりつかれてる!


「総司いいい、またヘビのもののけだよぉぉぉぉ!」


全速力で総司たちの方へ戻って事情を説明すると、また油小路の方から、戦いの物音が聞こえてきた。


他の隊士たちが逃亡者の探索に行ってしまったため、あちらには永倉先生と原田先生しかいない。


「まずいな」


さっきの伊東の恐ろしい姿を思い出したのか、総司は眉を寄せる。


「俺が行こう。お前たちは、藤堂を」


斉藤先生が言い、平助くんから離れようとするけれど……。