「お前たちに卑怯だなんて言われたくねえな!」
永倉先生が吠えると、隊士たちが一斉に敵に向かって斬りかかった。
あっという間に繰り広げられる大乱闘。
刀のぶつかりあう音が、ひっきりなしに聞えてきた。
「しんぱっつぁん、左之さん……どうしてだよ」
平助くんは刀を握っているけれど防戦一方で、斬りかかってきた隊士をかわしながら、どこか悲しげな目で二人を見ていた。
「平助、お前の相手は後でしてやらあ!」
永倉先生はそう言うと、他の隊士に悟られないよう、ほんの少しだけ目配せする。
平助くんはそれに気づいたようで、ハッとしたような表情を見せる。
「ぱっつぁん……でも、俺……」
「うるせえな!あとでって言ってんだろ!」
永倉先生は、必死になって斬りかかってきた御陵衛士の刀を受ける。
あれは、たしか篠原さんだ。
「ちっ!」
原田先生が、槍を持ったまま後退する。
いったいなんだろうと思って見ると、どうやら敵に傷をつけられたらしい。



