あたしがいるのに目の前で総司を誘うなんて……やっぱり、空気読めない変な人。
上様と銀月さんが姿を消すと、総司は深いため息をついた。
「どういう気まぐれなんだろうね。息抜きに街に出るなんて」
「……あの人も色々苦労があるんだろ。
将軍は友達もいないだろうし……辛く寂しい立場だよな。
少し出かけて息抜きできるなら、それでいいさ」
そうか……そういえば、仕方なく将軍になったんだって銀月さんが言ってたっけ。
皆がひれ伏す将軍だもん、自由もないし、友達とお酒飲んでバカ騒ぎするわけにもいかないし、鬱憤が溜まってるのかも。
ふんぞり返って居られるから楽ってわけでもなさそう。
「さて、帰るか。近藤さんに話をしておかなきゃな」
「うん」
どちらからともなく、あたしたちは手をつなぐ。
「……ねえ、総司は幸せ?」
思わずぽつりとこぼした言葉に、総司はなぜそのようなことを聞くのだろうというような顔で、こちらを見下ろす。



