「平助くんたちと敵になる日がくるかもしれないってことか……」
「さあ、な。まあ、過度に心配しても仕方ないけど、任務に出る準備はしておけよ」
総司は軽く、あたしの肩を叩いた。
そんな……平助くんや斉藤先生と敵になるなんて……。
そんなの絶対に嫌だと思っていたら、あたしには伊東派の調査の任務は全然回ってこなかった。
「お前は平助たちと親しすぎたからな……土方さんが気を遣ってるんだろ」
総司はそう言ったけど、単にドジだから重要任務から外されているような気がしないでもない……。
そうして他の任務で毎日を過ごしているうち、すっかり寂しくなった屯所に、いつのまにか夏が来ていた。
「ねえ、総司……暑くない?くずきりでも食べに行かない?」
「アホか。これから巡察だろ」
絶対暑いはずなのに、総司はきちんと袴を着け、大小を腰に差す。
「えらいねえ……」
「武士なんだから、当たり前だ」
武士って……巡察中は格好つけてるけど、屯所の中じゃみんな下帯一枚じゃん。
さすがに総司はそんなことはないけど。
去年医者の松本さんが訪れた際、『だらしない!』って言われたの、もう忘れてるのか?



