幕末オオカミ 第二部 京都血風編



はらりはらりと舞う桜吹雪の中、総司は平助くんと斉藤先生二人の姿を、じっと黙って見つめていた。


「本当に、行っちゃったね」

「ああ……」


総司だって、寂しくないわけはないだろう。


けれど、他の隊士の手前、それを顔に出すわけにはいかない。


「ま、お互い元気にやっていくしかねえよな」

「うん……そうだね」

「つうかお前は、すぐにでもあの二人の姿を見られるかもしれねえぜ?」

「えっ?」


新撰組と御陵衛士は、お互いの行き来は禁止なのに?


きょとんと見上げると、総司は呆れたような顔でこちらを見下ろす。


「お前、監察だろ。
土方さんが、このまま伊東たちを野放しにしておくわけねえ」


「あっ、そうか……!」


伊東派は、もともと討幕派とつながっていた可能性もあるし……幕府にとって不利な動きをするようなら、放っておくわけにはいかないよね。