「もしかしたら、あいつはあたしを反幕派だと知っていたのかもしれない。
あたしはあのときいっぱいいっぱいだったけど、今思えば味方にも監視されていたかも。
そいつらと伊東が、繋がっていた可能性はある」
そうなんだ……。
槐は生まれき、村での身分が低かった。
陽炎と繋がっていたし、能力が高かったから、あのもののけたちを託されたりもしていたんだろうけど……。
思えば、あたしより一つ年下の女の子だ。
裏切ったりしないように、監視がついていたとしてもおかしくない。
そこと、伊東派が繋がっていた……。
「目的は知らないけどね」
考え込んでしまったあたしに一言言い残すと、槐は姿を消そうとする。
「待って!」
呼び止めると、槐はそっとこちらを振り返る。
「どうして……その情報を教えてくれるの?」
聞くと、槐は一瞬黙った。
そして、少し照れたような顔でうつむく。



