幕末オオカミ 第二部 京都血風編



「もしかしたら、あいつはあたしを反幕派だと知っていたのかもしれない。

あたしはあのときいっぱいいっぱいだったけど、今思えば味方にも監視されていたかも。

そいつらと伊東が、繋がっていた可能性はある」


そうなんだ……。


槐は生まれき、村での身分が低かった。


陽炎と繋がっていたし、能力が高かったから、あのもののけたちを託されたりもしていたんだろうけど……。


思えば、あたしより一つ年下の女の子だ。


裏切ったりしないように、監視がついていたとしてもおかしくない。


そこと、伊東派が繋がっていた……。


「目的は知らないけどね」


考え込んでしまったあたしに一言言い残すと、槐は姿を消そうとする。


「待って!」


呼び止めると、槐はそっとこちらを振り返る。


「どうして……その情報を教えてくれるの?」


聞くと、槐は一瞬黙った。


そして、少し照れたような顔でうつむく。