「そう思う女性がいるとはね。
余に説教はするし、自分で肌を傷つけるし、裸足で走り回るし……お前には敵わないよ」
そういえば、さっき血を飲ませようとして、すごく無礼な口のききかたをしちゃったっけ。
上様、意識もうろうとしてたくせに、それは覚えていたか……!
ぎくっとして身を小さくしていると、上様から意外に優しい声が降ってくる。
「……彼が、お前がどうしても新撰組に戻りたかった理由なんだな?」
「上様……」
「余にも、誰よりも大切な人がいる。
だから、どうしても余は生き延びなければならない。
正直、お前を手放したくはない。けれど」
ぽん、と上様はあたしの肩にその手を置いた。
腫れの引いたその指は細長く、優しさを感じさせる。
おそるおそる顔を上げると、上様は微笑んでいた。
「彼にお前を返すよ。助けてもらった礼だ」
「上様……!」
「慶福、何を言っているんだ!」
上様の発言に、松本さんと一橋公が反応する。
余に説教はするし、自分で肌を傷つけるし、裸足で走り回るし……お前には敵わないよ」
そういえば、さっき血を飲ませようとして、すごく無礼な口のききかたをしちゃったっけ。
上様、意識もうろうとしてたくせに、それは覚えていたか……!
ぎくっとして身を小さくしていると、上様から意外に優しい声が降ってくる。
「……彼が、お前がどうしても新撰組に戻りたかった理由なんだな?」
「上様……」
「余にも、誰よりも大切な人がいる。
だから、どうしても余は生き延びなければならない。
正直、お前を手放したくはない。けれど」
ぽん、と上様はあたしの肩にその手を置いた。
腫れの引いたその指は細長く、優しさを感じさせる。
おそるおそる顔を上げると、上様は微笑んでいた。
「彼にお前を返すよ。助けてもらった礼だ」
「上様……!」
「慶福、何を言っているんだ!」
上様の発言に、松本さんと一橋公が反応する。



