幕末オオカミ 第二部 京都血風編



ふと目を覚ますと、部屋の中はすっかり暗くなっていた。


あたしは総司の腕枕で眠っていたみたい。


体の下にはちゃんと布団が。


あたしが疲れて眠ってしまってから、総司が敷いてくれたんだろう。


その本人は、あたしの目の前でぐっすり眠ってしまっている。


こんな無防備な顔、久しぶり……。


このまま見とれていたいけど、そういうわけにもいかないよね。


交代で屯所の外も見張ることになってるし……。


あたしは総司を起こさないよう、そっと布団から抜け出すと、着物と袴をつけた男装に着替え、部屋の外に出た。


「あんまり深刻に考えすぎるのも良くないのかな……」


とにかく炊事場でお茶を淹れて、一息つこう。


それから総司を起こして夕餉を食べたら、交代の時間を確認して……。


考えながら廊下を歩いていると、早歩きでこちらに向かってきた隊士と出会った。


「あ、監察。ちょうど良かった。あなたに来客が」


「あたしに、ですか?」


どくん、と心臓が跳ねる。


隊士は、少し緊張しているような顔をしていた。