ふと目を覚ますと、部屋の中はすっかり暗くなっていた。
あたしは総司の腕枕で眠っていたみたい。
体の下にはちゃんと布団が。
あたしが疲れて眠ってしまってから、総司が敷いてくれたんだろう。
その本人は、あたしの目の前でぐっすり眠ってしまっている。
こんな無防備な顔、久しぶり……。
このまま見とれていたいけど、そういうわけにもいかないよね。
交代で屯所の外も見張ることになってるし……。
あたしは総司を起こさないよう、そっと布団から抜け出すと、着物と袴をつけた男装に着替え、部屋の外に出た。
「あんまり深刻に考えすぎるのも良くないのかな……」
とにかく炊事場でお茶を淹れて、一息つこう。
それから総司を起こして夕餉を食べたら、交代の時間を確認して……。
考えながら廊下を歩いていると、早歩きでこちらに向かってきた隊士と出会った。
「あ、監察。ちょうど良かった。あなたに来客が」
「あたしに、ですか?」
どくん、と心臓が跳ねる。
隊士は、少し緊張しているような顔をしていた。



