耳元でそう囁いた低い声に身を震わせると、総司があたしを押し倒した。
四つん這いになり、あたしの両手を拘束し、乱暴に口付ける。
まさか、まだ明るいのに……。
反論する暇もなく、口付けを繰り返されながら、帯をほどかれてしまう。
声を出さないように噛んでいた唇を、長い指でそろりとなぞられる。
「……誰もいないんだから、大丈夫だ。声、出せよ」
たしかに幹部はいないけど、他の隊士が用事で来ないとも限らない。
だからダメだと思うのに、触れられた箇所から、全身の力が抜けていく。
「そ、う……」
本当に嫌なら、殴ってでもこの腕の中から抜け出してやるのに。
そうはできなくて、結局すべてを彼にゆだねてしまう。
好きだから。大好きだから。
本当はずっとこうしてくっついていたいけど……どうしても不安が消えないの。
どうしてなのか、今やっとわかった気がする。
総司の枷になりたくないとか、新撰組の迷惑になりたくないって気持ちはたしかにある。
けれど、本当は……
いつか、あんたに嫌われて……いらないって言われるのが怖いんだ。
こんなに臆病なあたしでごめんね、総司……。



