「あたし……本当にここにいていいのかなって、思うことがあるの」
ぽろりと口が滑る。
すると、総司の顔色が変わった。
眉間にシワがより、ぎろりとあたしをにらみつける。
「まさか、また出て行こうだなんて思ってるんじゃねえだろうな」
「そんなこと……」
総司とは一緒にいたいし、近藤局長も他の幹部たちも大好きだし、できればここに居続けたいけど……。
「でも、このままでいいのかな」
あたしがいるせいで、総司の自由がなくなっていくような気がするの。
いつかあたしが、あなたの夢の邪魔になるような……そんな気がするの。
「いいのかな、じゃねえよ。
お前が離れたいって言っても、俺は離さねえからな」
乱暴に言うと、総司は突然あたしを抱き寄せる。
団扇がはらりと、畳に落ちた。
「総司……」
温かい胸に抱かれると、涙が溢れそうになった。
何かを繋ぎ止めようとするような、強い力があたしを拘束する。
「……そんなこと、言えなくしてやるよ。
どんな理由があろうと、俺から離れなくしてやる」



