幕末オオカミ 第二部 京都血風編



「誰になんと言われようと、俺は新撰組に残ります。

近藤先生のために働くのが、俺の生きがいなんです」


きっぱりと、決意に満ちた声が響く。


局長がゆっくりうなずくと、総司は銀月さんの方を見る。


「狼に戻ったって、人間やもののけ同士の戦が多少あるかもしれないんだよな?

じゃあ、結局いつ死ぬかわからないじゃなか」


「しかし、総大将として、あなたは我々が全力で守ります」


銀月さんが真摯な瞳で見つめるけれど、総司はそれを鼻で笑う。


「冗談じゃない。

戦を他人に任せて、一番後ろで見ているだけなんて、絶対にごめんだ。

俺は、大将の器なんかじゃない」


総司はぐっと背を伸ばすと、みんなを見回す。


「それに、狼化しようがしまいが、ここにいる全員、戦いに身を置く限り、いつ死ぬかわからない身の上じゃないですか。ねえ、土方さん」

「……違いねえ」


副長はしぶしぶといった感じでうなずいた。


いつだって死ぬ覚悟をしておけって言う張本人だもん、うなずくしかないよね。


「そっか、たしかにそうだよな」

「それに、沖田には他にもここに残らねばならない理由がある」


納得した平助くんと斉藤先生が、あたしに視線を送る。