「誰になんと言われようと、俺は新撰組に残ります。
近藤先生のために働くのが、俺の生きがいなんです」
きっぱりと、決意に満ちた声が響く。
局長がゆっくりうなずくと、総司は銀月さんの方を見る。
「狼に戻ったって、人間やもののけ同士の戦が多少あるかもしれないんだよな?
じゃあ、結局いつ死ぬかわからないじゃなか」
「しかし、総大将として、あなたは我々が全力で守ります」
銀月さんが真摯な瞳で見つめるけれど、総司はそれを鼻で笑う。
「冗談じゃない。
戦を他人に任せて、一番後ろで見ているだけなんて、絶対にごめんだ。
俺は、大将の器なんかじゃない」
総司はぐっと背を伸ばすと、みんなを見回す。
「それに、狼化しようがしまいが、ここにいる全員、戦いに身を置く限り、いつ死ぬかわからない身の上じゃないですか。ねえ、土方さん」
「……違いねえ」
副長はしぶしぶといった感じでうなずいた。
いつだって死ぬ覚悟をしておけって言う張本人だもん、うなずくしかないよね。
「そっか、たしかにそうだよな」
「それに、沖田には他にもここに残らねばならない理由がある」
納得した平助くんと斉藤先生が、あたしに視線を送る。



