幕末オオカミ 第二部 京都血風編



「ぐっ、うああああ……!!」


苦しいのか、山南先生が悲鳴を上げた。


その瞬間、彼の口内の歯が、尖った三角形になっているのが見えた。


まるで、魚のように……。


「まさか……」


山南先生の両腕に、鱗のようなものが光りだした。


「もののけと、同化してしまったのか……?」


総司が緊張した面持ちで言う。


「おい女、何を食わせた!?」


副長に怒鳴られると、槐は顔に笑みを浮かべ、淡々と言い放った。


「もののけの死肉よ。

それを口にすると、もののけと同化できるの。

そして、もののけの身体能力を手に入れることができる」


そんな……!


じゃあ、今まで京に現れていた、もののけと同化した浪士たちも……


芹沢も新見も、みんなもののけの死肉を口にして能力を得たってこと?