妄想世界に屁理屈を。


行くはずもなく。


「…っぷはぁあっ」


水から顔をつきだすと、辺り一面我が家の風呂場だった。


「な……え?」


裸になれという命令も。

送り届けるという約束も。



なるほど、最初からこのつもりだったんだ。



確かに水着は着ないよな、風呂だし。

でもなんでこんなに温かいんだと思ったら。


「んんんぎゃあああああああっ」


蜜柑が入るつもりだったらしい。