妄想世界に屁理屈を。


さくさくと進んでいく。


足元は砂浜で、本当に海に穴が空いたようだ。


きゃいきゃいと進んでいくスズに追い付こうと小走りになる。


「あっ!」


海が深くなり、穴が全身を包んだときだった。


ネックレスが光り出したのだ。


「す、スズ!」

「あー、光った光った!」


発光、としかいいようがない。


「なんで…」

「なんでって、暗いから見えないと困るでしょ?」


だめだ、この人たちの前で常識は通用しない。


しばらく真っ暗な闇をネックレスの灯りだけで進んだ。