そう話している内に家に着いた。 「入るぞ?」 「うん」 家に帰るだけなのに、こんなにも緊張したのは初めてのこと。 ドキドキしながら黎兎に続いて家に入った。 バタバタッ 激しい足音と共に玄関まできたのは 「れ、れな・・・」 涙を目にいっぱい溜めたお母さんだった。 「お母さ「れな!!」 私が言い終わる前に力強く抱き締めてきた。 「良かった、本当に良かった・・・。」 涙声のお母さん。 体が少し震えてるお母さん。 申し訳ない気持ちでいっぱいになった。