3日後、私はまた琉に会いに来ていた。

「んっ!」

そう言って、ぶっきらぼうに小さな箱を琉の前に差し出した。

この前約束した、琉が好きだというグリーンカフェのショートケーキだ。

「おぉ!!」
琉は嬉しそうに箱を開けた。

「お前、でかしたぞ!
今日食いたいと思ってたんだ」

「そうなの?
じゃ、グッドタイミングだったね」

「おうっ」

「…」

「?どうした?
ボーと突っ立ってないで座れば?」

「…あっ。うん」

ガサガサと音をたてて、急いでケーキを取り出した。そしてパクリと一口ほうばり、言った。

「おぉぉ!やっぱ、美味い!」

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