珍しい組み合わせが病院のロビーに居た。

浅井弦五郎と優太だ。

「浅井さん!お久しぶりです」

「おぉ。大介の所のせがれか。元気か?」

「はい!」

「今、お前、琉坊ちゃんについてんだろ?」

「はい!それが…?」

「いや、別に何もねーんだ。ただ、いつもより気にかけてやってくれ」

「はぁ…何かあったんですか?」

「ちょっとな。昔話をしたら落ち込ませちまった」

「昔話…」

「拓の事をちょっとな…」

「拓さん…」

拓さんの事は知ってる。

琉兄と同じ位大好きな人だった。

俺に喧嘩の仕方を教えてくれた人でもある。

琉兄と拓さんはいつも一緒で、本当に仲がよかった。


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