「拓!おいっ、拓!」

「…り…ゅ…め…」

「喋らなくていい!」

「…め…め」

「俺は大丈夫だ!だから喋るな」

「…おれ…の…め…る」

「喋るな!お願いだから喋らないでくれよ…」

「…お…れの…め…やる」

「!!そんなもんいらねーよ」

いくら喋るなと言っても拓は話すのを止めようとしなくて

『俺の目をやる』

この言葉を繰り返し言い続けていた――


救急車が来て拓が搬送されて行って、俺もその後直ぐに運ばれて縫合手術を受けた。


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